中国民営企業海外直接投資の実態- TOP500 に基づくデータ分析

『大和総研調査季報』 2018年夏季号(Vol.31)掲載

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2018年07月23日

  • 薛軍
  • 蘇二豆
  • 喬冀超

サマリー

中国の大規模な対外直接投資の傾向は既に形成されている。その中で、民営企業は海外直接投資を促進するために不可欠な柱として重要な役割を果たしてきた。にもかかわらず、現段階までにほとんどのデータベースで民営と国有企業が区分できず、民営企業海外直接投資に関する専有データベースもなく、これら領域に関する統計分析などの資料は大変少ない。本稿はBvD-Zephyr とfDi Markets の二つのデータベースを原始データソースとして、また中国工商聯合会が毎年公表する民営企業TOP500 のリストをサンプルにして、中国民営企業TOP500 の海外直接投資および関連するデータをスクリーニングして作成している。

本稿では、海外M&A、グリーンフィールド投資の二つの次元に合わせて、それぞれの投資ソース別、投資目的国(地域)別、投資目的産業別、融資モデル別(M&Aのみ)などから各種指数を作成し、多くの角度から直観的に中国民営企業グローバル化の現状を明らかにする。各種の中国民営企業の海外直接投資指数は、明確的かつ直観的に、2005 年から16 年までの過去12 年間の中国民営企業海外直接投資の項目数やその金額の変化規則を反映しているといえる。

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