成長と新陳代謝を促進するグロース市場改革

スタンダード市場への影響も注視

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サマリー

◆東京証券取引所(東証)で2025年4月22日に「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第21回が開催された。今回は、(1)上場会社向けアンケート結果と課題解決を後押しする今後の施策、(2)グロース市場における今後の対応、(3)経過措置の終了に伴う対応、について議論が行われた。

◆(1)では上場会社が多くの課題を抱えていることが浮き彫りとなった。好事例集では会社の開示だけではなく、開示に至るまでの検討過程の経験も紹介するなどの対策が取られる予定である。

◆(2)は「上場5年経過後時価総額100億円以上」という上場維持基準への見直しが注目されるが、成長と新陳代謝を促進する3つの施策を1つのパッケージとしたものである。政府などその他のスタートアップ施策と連携して、今後正式に公表される見通しである。グロース市場の上場会社はそれぞれの立ち位置を踏まえたコーポレート・アクションを行うことになろう。

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