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上場維持基準の適合に向けた進捗状況の開示

進捗状況・課題と今後の取組の記載が重要

政策調査部 主任研究員 神尾 篤史

サマリー

◆本来の上場維持基準を充たさず、経過措置の適用によって東証の新市場区分に上場した会社による「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況」(進捗状況)の開示が行われ始めた。なお、現時点での進捗状況の開示は任意のものであり、経過措置が適用されているすべての会社に義務が生じているわけではない。

◆5月11日時点でプライム市場の6社、スタンダード市場の4社が進捗状況を開示している。これら10社中6社は、2021年事業年度末時点でそれぞれの市場の上場維持基準に適合している。計画の進捗があったという開示は、迅速に施策を実行し、上場維持基準に適合させたという投資家へのアピールになるだろう。

◆適合していないと開示した会社はもちろん、適合していると開示した会社でも重要なのは、計画に関する進捗状況・課題と今後の取組の記載である。上場維持基準の初回判定は、事業年度末が2022年4月の会社から開始され、現時点で上場維持基準に適合していても、初回判定までに上場維持基準に再び抵触すれば経過措置が適用されたままである。上場維持基準を充足し続けるための取組は常に求められるのである。

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