新TOPIXへの採用基準の1つはガバナンスの水準
選定ルールには流通時価総額だけでなく質的な要素も
2020年07月20日
サマリー
◆2022年4月の東京証券取引所の新市場への移行の際には、それに合わせてTOPIXも見直される。現在のTOPIXは市場第一部の全企業が対象だが、新TOPIXは流動性やガバナンスの状況などを基準に対象が選定されることになるとみられる。また、年に1~2回の入替も行われる可能性が高い。
◆新TOPIXへ採用される流動性基準としては、その詳細な定義は現時点では明らかにされていないが、流通株式時価総額100億円が目途となる。ガバナンスについては、例えば独立社外取締役の人数や割合といった項目が用いられるのではないか。
◆現在の市場第一部・第二部の企業について、流通株式時価総額100億円以上かつ独立社外取締役2人以上でスクリーニングすると、1,500社程度の企業が選出される。独立社外取締役の割合を1/3以上にして、同様に集計すると、選出されるのは900社程度である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2021年01月18日
税金読本(10-1)デリバティブ取引の税金の基本
-
2021年01月15日
ポストコロナの人事制度を考える視点
~働く人の意識変化をどう捉えるか~
-
2021年01月14日
2020年11月機械受注
船電除く民需は市場予想に反し2ヶ月連続で増加、回復基調が強まる
-
2021年01月14日
アメリカ経済グラフポケット(2021年1月号)
2021年1月12日発表分までの主要経済指標
-
2021年01月18日
新局面を迎えるナウキャスティング
よく読まれているリサーチレポート
-
2020年12月17日
2021年の日本経済見通し
+2%超の成長を見込むも感染状況次第で上下に大きく振れる可能性
-
2020年12月01日
2020年10月雇用統計
有効求人倍率が1年半ぶりに上昇
-
2020年11月20日
日本経済見通し:2020年11月
経済見通しを改訂/景気回復が続くも、感染爆発懸念は強まる
-
2020年08月14日
来春に改訂されるCGコードの論点
東証再編時における市場選択の観点からも要注目
-
2020年10月15日
緊急事態宣言解除後の地域別観光動向/Go To トラベルキャンペーンのインパクト試算
ローカルツーリズムが回復に寄与するも、依然厳しい状況が続く