2019年08月02日
サマリー
◆米国と欧州について、格付け機関による年初来の格付け変更を見ると、投資適格債では格上げ数が格下げ数を上回る一方、ハイ・イールド債では格下げ数が格上げ数を上回るという対照的な状況にある。
◆ハイ・イールド債の利回りは低下(価格は上昇)している。これは、景気の悪化またはその予防のための中央銀行のアクションの影響によるところがあり、企業の信用力の向上を伴ったものではない。
◆金利が低下している中で、欧米のハイ・イールド債の発行は増加していくと考えられるが、調達資金の使途を見ると借換などが発行額の半分程度を占め、キャッシュ・フローの獲得に向けた前向きな調達は少ない。
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