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投資適格社債の質の低下が進む

企業を取り巻く資金調達環境の悪化による格下げへの懸念

政策調査部 主任研究員 神尾 篤史

サマリー

◆投資適格の中で最低水準の格付けにあたるBBBの社債の割合が大きく増加し、投資適格社債の質の低下が鮮明になってきている。しかも、BBBの社債を発行した企業の財務健全性は、2018年に改善する可能性があるものの、2017年までは悪化基調にあった。

◆今後、企業の資金調達を取り巻く環境はより厳しくなることが想定される。FRBでは利上げや保有資産の圧縮、ECBでは条件が整えば、年内で量的緩和を終了するとしている。また、米国経済や中国経済の成長率も鈍化傾向が見込まれている。

◆企業の財務健全性が低下すれば、大量の社債が投機的な水準へと格下げされる危険性がある。仮にそのようなことが起これば、社債を保有する投資家や社債を組み入れた投資信託の保有者に価格の低下という形で大きな影響が及ぶ。

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