2018年10月23日
サマリー
最近では米中の通商摩擦の激化に代表されるように、ブレトンウッズ体制の基盤でもあるリベラルな国際秩序(大国のパワー・バランスではなく、国際的な枠組みのメンバーとして参加することで、小国でも発言の機会が与えられ、法の支配の中で、自国(民)の利益を求めることができる民主的な国際秩序)が揺れ動いている。Brexit、トランプ政権の誕生など、リベラルな国際秩序の中心であった米英から反グローバリゼーション、反多国間主義など、これまでの国際秩序の中心的な価値観を否定するような政治的な動きが続いている。
これまでのリベラルな国際秩序の動揺を収束させるためには、G20サミット(以下、G20)は危機対応の役割に加えて、国際経済協力のネットワークとして果たす役割が大きい。このような中、2019年のG20の議長国である日本がどのような課題を議論していくのか、非常に注目されよう。本稿では、2008年からのG20の過去12回の歴史を紐解くことと同時に、2018年の5月に行われたカウンシル・オブ・カウンシルズ(CoC)の年次総会での国際協調の10の課題の評価と2019年5月のCoCの評価を想定しながら、2019年のG20で何が求められるのかを考えていく。

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