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グローバル・ガバナンスの行方

~正念場にあるグローバル課題の国際協調。新たな均衡を見いだせるか~『大和総研調査季報』 2017 年秋季号(Vol.28)掲載

金融調査部 主席研究員 内野 逸勢

サマリー

グローバル課題への国際協調、それを統治するグローバル・ガバナンスは、2016年のBrexitとトランプ大統領誕生により正念場にある。米国による主導国の地位放棄が現実化していることと、中国・ロシアが国際協調の新たな枠組みの対抗軸を形成しつつあることも、その理由として挙げられる。グローバル課題の解決は停滞を余儀なくされている。既に先進国と新興国・途上国間の経済的・政治的な国際協調のインバランス(不均衡)が拡大していることから、国際協調の“新たな均衡”を見いだす必要があろう。


国際協調の枠組みを統治するグローバル・ガバナンスとは、「国連等国際機関を中心とした合意された規則・規範・一連の手続きに基づく、具体的かつ協調的な、一国の統治だけでは解決できないようなグローバル問題解決の仕組みの統治形態」である。その“原点”には、多国間主義の基礎となる「自国の利益の最大化よりも国際秩序の中で自己の利益を追求する方が、結果的に、無秩序の中での無制限な競争よりも利益実現のコストが少なくてすむ」という考え方がある。本稿に挙げた10のグローバル課題が政治・経済の両面を持つようになり、その解決がより困難になる中で、各国が国際協調の“原点”に戻れるかが、今後のグローバル・ガバナンスの行方を左右しよう。


大和総研調査季報 2020年10月秋季号Vol.40

大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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