2016年05月26日
サマリー
◆2016年に入り、IMFやG20の場で国際資金フローに関する議論が行われている。背景には、2015年以降の国際資金フローの変動に対する懸念がある。金融危機以降、主要新興国に流入していた資金フローは、2015年に流出へと転換した。2016年3月以降、資金流出は落ち着きつつあるように思われるが、未だ資金流出への懸念は燻りつづけている。
◆現状、新興国は直面する資金流出に対応できる十分なバッファーを有しているものの、新興国と先進国の市場の連動性は時を追うごとに高まり、新興国に危機が発生した場合には、世界にスピルオーバーする可能性もある。
◆新興国に対する国際資金フローの変化を巡って、国際社会はただ手をこまぬいているわけではない。G20やIMFにおいて、資金フローの変動を直接的に抑制する資金フロー管理や、資金流出した際のバッファーとなるセーフティネットに関する議論が行われている。2015年に大規模な資金流出が発生した中国は、本年G20の議長国として、資金フローの変動への政策対応について積極的な役割を果たしていることから、9月に開催される杭州サミットに向けた議論の進展が期待されよう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
同じカテゴリの最新レポート
-
CGコードでの上場会社と投資家の注目点は?
CGコードのパブリックコメントの結果から読み解く
2026年08月20日
-
中央銀行の透明性比較と熟議・説明責任の均衡点
ウォーシュ・レビューで読み解く中央銀行コミュニケーションの進化と再検討(下)
2026年08月14日
-
“Never explain, never excuse”から透明性へ
ウォーシュ・レビューで読み解く中央銀行コミュニケーションの進化と再検討(上)
2026年08月14日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

