2012年10月29日
サマリー
◆バブル崩壊後、日本経済は成長が滞り、「失われた20年」と評されることも多い。その中でも、資本市場の停滞は目を覆うばかりである。資本市場の活性化の必要性については、幾度となく問題意識が提起されたにもかかわらず、いまだ抜本的な解決策は見つけ出せていない。
◆今回、大和総研金融調査部では、資本市場における「失われた20年」を振り返り、停滞要因の整理を試みた。本質的な問題点を洗い出し、今後、実効性のある活性化策を議論する際の土台とすることが目的である。
◆第2章4節では、バブル崩壊以降における資本市場関連の制度改革の変遷とその効果についてレビューを行った。1990年代の最大の制度改革として、「日本版ビッグバン」が挙げられる。本節では、「日本版ビッグバン」とは何だったのか、そして、何をもたらしたのかを再考する。
◆また、2000年代に証券市場活性化を目的に策定された「証券市場改革プログラム」を振り返るとともに、様々な変遷があった証券税制について整理を行った。さらに、市場の土台を固めるために欠かせない制度インフラとして、金融商品取引法や会社法などの制度変更も整理した。
◆バブル崩壊以降の制度改革により、資本市場に関する制度は、形式的には先進諸国並みであるという評価がなされている。しかし、日本の金融市場をニューヨーク、ロンドン並みの国際金融市場にするというビッグバンの意図は達成したとは言えない状況である。
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