2014年02月25日
サマリー
◆日本の生命保険業界は、国内市場の構造的な変化により顕在化したリスクへの対応に迫られている。
◆構造的な変化とは、需要側では、主に国内の人口の減少、人口構成の変化による生命保険ニーズの変化。供給側では、競争環境の変化として、新規参入の増加、販売チャネルの多様化、グローバルな規制環境の変化等が挙げられる。
◆この変化により、保険会社が対応すべき顕在化したリスク(変化)とは、保険引受リスクの機会の減少、保険引受リスクの多様化、これまでのバリューチェーン、サプライチェーンの変化、運用リスクのコントロール方法の変化等が挙げられる。
◆この状況下において、負債側を意識したリスクベースでの経営がこれまで以上に求められ、そのリスクをステークホルダーに明確化した上で、企業価値創造につながるリスクの追求が求められている。
◆つまり、生命保険会社が直面するリスクのうち、どれが価値創造につながるリスクであるか、或いは事業運営の対価として必要なリスクであるかを十分検討し、事業運営を実施していくことが求められている。
◆本稿(その①)では、国内の生命保険市場の規模の縮小とニーズの多様化をもたらす社会構造の変化を俯瞰する。また、生命保険会社の事業モデルの多様化や資産運用環境の変化がどのように生じているのかについて概説する。
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