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「百年に一度の危機」と持続可能性に関する一考察

2009年05月25日

調査本部 主席研究員 河口 真理子

サマリー

百年に一度の危機からの脱却手段として、環境配慮経済へのシフト、グリーンニューディールが注目されている。しかし、この危機が100年に一度、ならば、少なくとも産業革命以前のタイムスパンで、俯瞰すべきではないか。また、人類が直面する地球上の危機は、この経済危機だけではない。92年のリオのサミットから議論されているが、地球環境の危機のほうがさらに深刻である。産業革命以前すなわち、近代国家、近代資本主義成立の歴史的経緯を概観すると、現在の危機の理由として、人類が自由市場経済という仕組みを肥大化させるなかで、地球・社会・共同体とつながっていた絆を喪失したことが浮かび上がる。この二つの危機を乗り越えるためには、地球と人間との絆を回復した新たな経済システムへの移行が求められる。

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