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今を生きる「貯蓄ゼロ」世帯

世代間、世代内格差の拡大と今の生活を重視する傾向

2018年04月02日

政策調査部 主席研究員 土屋 貴裕

サマリー

◆金融資産を保有しない、いわゆる「貯蓄ゼロ」世帯が増えている。世代間格差として、高齢層に金融資産が偏在し、40歳代などで年収の伸び悩みが見られる。また、50歳代や70歳以上の世帯で、金融資産の保有のばらつきが大きくなる世代内格差が拡大している可能性が指摘できる。

◆生活スタイルやマインドの変化では、生活設計が十分ではなく、今の余暇を充実させる傾向の強まりがある。老後の生活資金を積み立てる必要性はしっかり認識されるようになっているものの、切迫感は不足している模様である。また、マイホーム志向が低下しているにもかかわらず住宅の取得は増えており、準備不足のままで購入している可能性が考えられよう。

◆金融資産の蓄積が進んでいなかった世帯が、金融資産非保有となった可能性があることから、計画的な金融資産の蓄積が必要となろう。そのためには金融リテラシーの獲得が必須であり、金融機関などからのアドバイスの充実が求められる。家計の金融資産の蓄積は、家計と日本経済と、仲介者としての金融機関にとって望ましい結果が期待できることになる。

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