2022年12月30日
◆本稿では、近年大きく拡大しているEC市場の中で、相対的にEC化率が低い食品分野のEC市場に焦点を当てて分析を行った。
◆食品分野が他の商品カテゴリーと比べてEC化率が低いのは世界各国も同様であり、主な理由は(1)商品単価が低い割にコストが高く、利益が出しにくいこと、(2)実際に手に取って確認したいという消費者のニーズが強いこと、(3)実店舗の利便性が高いこと、が関係していると考えられる。
◆しかしながら、コロナ禍を経て日本を含む世界各国で食品分野はEC化が進みつつあり、食品ECは今後大きな成長が期待される市場である。食品ECの展開を進めるに当たっては、(1)実店舗を活かした展開、(2)フルフィルメント業務の効率化、(3)良い顧客体験の提供、について検討することが有効であろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
関連のサービス
最新のレポート・コラム
-
米GDP 前期比年率+2.8%と加速
2024年4-6月期米GDP:内需主導での堅調さを維持
2024年07月26日
-
監査・ガバナンス強化へ回帰する英国
昨年撤回した監査強化方針を復活し、ガバナンス・コードも厳格化へ
2024年07月25日
-
女性がキャリアを築ける職場ほど、子どもを持ちやすい
健保組合ごとの被保険者・被扶養者の出生率と、その要因の多変量解析
2024年07月24日
-
GX経済移行債に期待されるインパクトレポーティング
~GXの理解醸成促進に向けて~『大和総研調査季報』2024年夏季号(Vol.55)掲載
2024年07月24日
-
盛り上がりに欠ける英国の政権交代
2024年07月26日