2021年10月29日
サマリー
筆者はこれまで10年以上にわたって日本企業の海外進出支援を行ってきた。その進出支援対象国はアジア新興国が中心である。JICA(国際協力機構) のプロジェクトにも参画し、ミャンマー、フィリピン、モンゴル等々社会課題解決に向けたSDGs(持続可能な開発目標)ビジネス推進に携わってきた。SDGsは2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択されたので、SDGsという言葉が生まれる前から「世界の人々が協力し合って社会課題を解決し、よい未来を創ろう」という発想で海外ビジネス支援を行ってきたことになる。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)からの後継として生まれたSDGsに対し、筆者はビジネスの視点で向き合ってきた。
本稿では海外におけるSDGsビジネスにおいて、日本企業の経営者が誤解する2つのテーマについて考察する。その誤解を解いたところで、SDGs海外ビジネスにおける成功のポイントを述べる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
ROEの持続的向上のための資本規律の重要性
資本コストを真に意識した財務戦略への道
2025年05月02日
-
シリーズ 民間企業の農業参入を考える
第2回 異業種参入:持続的成長をもたらす戦略とは
2025年03月11日
-
中期経営計画の構成形式に関する一考察
企業の状況や経営の考え方を反映した最適な選択を
2025年02月12日