2021年08月11日
サマリー
◆クラウド、ビッグデータ、人工知能(AI)等のデジタル技術の進化を背景に、HRテクノロジーを活用した新たな商品・サービスが相次いで登場している。特に注目を集めているのが、人に関連する様々な情報を関連付け可視化させる「タレントマネジメント機能」である。
◆タレントマネジメント機能を活用すれば、「人事評価」に革命的な進化をもたらす可能性がある。タレントマネジメント機能の普及により、勤怠管理、目標管理、研修管理、360度評価、エンゲージメント調査、パルスサーベイ、ストレスチェック、レセプトデータなど様々な情報を収集・活用し「多面的評価(HRM4.0)」の導入が加速していくと予想される。
◆市場環境の急激な変化への対応や少子高齢化に伴う人材不足、グローバル化による多様な人材への対応ニーズ等を背景に、タレントマネジメントの戦略的活用ニーズは高まっている。本稿では、タレントマネジメントの戦略的活用方法として、9種類の活用イメージ(①人材情報の見える化、②人事評価、③スキルアップ、④モチベーションアップ、⑤健康管理、⑥離職防止、⑦組織再編、⑧採用活動、⑨プロジェクト発足)を紹介する。
◆戦略づくりに取り組むにあたって、成功に導くための3つの視点を紹介する。先ず、簡易調査を行った上で、タレントマネジメントの使い手を確保し、将来的にはAI技術を積極的に活用していくことも念頭に置くことが重要となる。
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