2011年11月25日
サマリー
経済発展著しい新興国への進出は、日本企業にとって重要な成長戦略のひとつと考えられる。しかし、法規制や商慣行の違いなど越えなければならないハードルも多く、自力進出を行ったものの、満足のいく成果を出せずにいる企業も多い。
これらの企業にとって、新興国を含め世界的に既に高い地位を築き上げた欧米企業や日本企業を買収することで、間接的に当該国に進出する戦略も有効であろう。
そうした視点から本稿では、日本たばこ産業による欧米たばこ企業の買収の成功事例を取り上げる。1999年のアメリカのRJRI、2007年のイギリスのGallaherと、二度の大型買収を経て、日本たばこ産業は世界市場におけるグローバル・シガレット・メーカーとしての地位を盤石なものとして行った。欧米流と日本流の経営システムが高度に融合した企業体を実現するなど、その成功要因から得られる教訓は多い。
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