FSB(金融安定理事会)による会計基準の強化案

FSB、G20ピッツバーグ・サミットにてIASB とFASB に金融商品会計での協調を要請

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2009年10月13日

  • ニューヨークリサーチセンター 主任研究員(NY駐在) 鈴木 利光

サマリー

◆2009年9月25日、世界各国の金融当局(日本からは日本銀行、金融庁、財務省が参加)によって組織された金融安定理事会(FSB)は、G20ピッツバーグ・サミット(2009年9月24日、25日開催)の首脳陣宛に、「金融規制の改革 G20首脳陣に宛てた金融安定理事会の報告」を公表した。

◆このオフバランスシート国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計審議会(FASB)が、(1)金融商品会計の改善と簡素化、(2)引当金と減損、(3)オフバランスシート基準の3点において、目下のところ両者の基準の差異に発展する可能性のあるアプローチを検討している旨指摘している。

◆その上で、FSBは、IASBとFASBに対して、引当金と減損、金融商品会計(時価評価の方法を含む)について改善のうえコンバージェンスさせることを強く推奨している。

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