サマリー
◆2015年3月開催のFOMC(連邦公開市場委員会)では、事実上のゼロ金利政策の維持を決定した。声明文のうち、金融正常化に至るまで「忍耐強く」なれるという表現を削除し、6月以降の利上げ開始の環境を整えた。利上げは経済情勢次第ということになる。
◆声明文における経済の現状認識は、輸出の減速などを理由として小幅下方修正された。力強い雇用の回復を示す労働市場と、伸び率が低位にとどまっているインフレ動向への認識に変化はない。
◆FOMC参加者の政策金利の見通しは前回よりも下方修正された。利上げ開始時期が先送りされたことになるが、利上げを始めた後の引き締めペースは前回の見通しとあまり変わらない。
◆FOMC参加者による失業率の長期見通しが下方修正され、インフレ率が上昇するためには、失業率がさらに低下する必要があるという理解ができる。国際情勢を含めたその他の不透明要因が低減することを前提として、失業率のさらなる低下で、利上げの可能性が高まるという目安になるのではないか。
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