サマリー
◆2014年3月の非農業雇用者数は前月差19.2万人増であり、悪天候の影響が和らいで雇用者数の増加ペースは再び加速した。民間部門に限ればリーマン・ショック前の雇用者数を上回ったことから、雇用の量的改善は進んでいる。
◆業種別に見ると、製造業の自動車関連など一部に雇用者数の増加幅の縮小が見られたが、前月に減少していた小売業などが増加に転じた。ただし、賃金は前月からわずかに減少しており、労働市場の需給のタイト化は見られない。
◆失業率は前月と変わらず6.7%であったが、引き続き雇用環境の改善が認識されつつあるだろう。労働参加率の上昇が失業率の押し上げ要因となったが、就業者数の増加で失業率は変動しなかった。
◆悪天候の影響が和らいで本来の雇用環境の改善が確認された内容であった。4月に行われるFOMCでは資産買い入れ規模の縮小が続くだろう。しかし、パートタイム就業者数や長期失業者数の高止まりなど改善が十分でないところもある。雇用環境の改善はまだら模様と言えるだろう。利上げ時期を占ううえではこうした指標の改善も注目するべきである。
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