サマリー
◆2013年6月の非農業雇用者数は5月と同じ前月差19.5万人増であった。業種分類別に見ると、政府部門は歳出の強制削減などによって引き続き減少、民間・生産部門では製造業に先行きの不透明感が高まる内容であった。一方で、民間・サービス部門はレジャー・娯楽などの業種が雇用の増加を牽引し、引き続き堅調な伸びであった。
◆失業率は7.6%と5月から横ばいであったが、就業者数が増加し、労働参加率も上昇したため前向きに評価できる。自己都合の失業者数の増加や長期失業者の割合が低下するなど労働市場の質的改善の兆しが見られる。ただし、パートタイム労働者数の高止まりや広義の失業率が依然として高いことなどがあり、現在は質的改善が始まったばかりと考えられる。
◆非農業雇用者数や失業率などヘッドラインは改善しており、労働市場の量的改善が進んでいるとみられる。一方で、質的改善は十分とは言えず、今後も労働市場の本質を見極めつつ状況を判断したい。そのため、FRBによる資産買い入れ縮小のタイミングは年末になると予想している。
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