サマリー
◆オバマ政権はアジア重視策によりTPP(環太平洋連携協定)を推し進めてきた。だが、オバマ政権は貿易交渉促進権限(TPA)を持たず、米国通商代表部(USTR)は対日交渉での要求事項に関する意見公募を開始した。日本の交渉参加が決まったとは言え、今後はどうなるかはまだわからない。
◆アジア第2位かつ世界第3位の経済大国である日本がTPPに参加することによって、TPPの意義が増すものとみられる。米国にとっては、輸出市場拡大と日米同盟強化につながることが大きく期待される。
◆日本のTPP交渉参加に関しては、米国議会や産業界から歓迎と反対の意見がみられるものの、期待には懸念も含まれることから単純ではない。日本の交渉参加に対し、自動車や保険などの分野が論点に挙げられ、農業セクターを含む産業界からは広く賛意が示された。
◆TPPの早期締結を目指すためには、米国では失効しているTPAの議会による早期更新も求められる。交渉が長引いた場合には、2014年の中間選挙も視野に入れた議会の対応が出てくる可能性も高まろう。賛否両論の議論がより先鋭化することが想定されるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
米国経済見通し 停戦合意で適温経済へ
原油価格の下落はインフレ圧力を抑制、実質可処分所得を押し上げ
2026年06月23日
-
FOMC ウォーシュ新議長が初登板
FRB改革で先行きの金融政策運営は一層不透明に
2026年06月18日
-
米国政府はなぜ最先端AIを停止させたのか
最先端AIモデルへの輸出規制措置が示すAI統治の転換点
2026年06月17日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
コーポレートガバナンス・コードの改訂案が公表
本質的な取組みと丁寧なエクスプレインが期待される
2026年04月27日
-
第229回日本経済予測
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年05月25日
-
変革迫られる学校法人の資産運用
AOP対応は、少子化・インフレの荒波を乗り越えるための第一歩
2026年05月07日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
コーポレートガバナンス・コードの改訂案が公表
本質的な取組みと丁寧なエクスプレインが期待される
2026年04月27日
第229回日本経済予測
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年05月25日
変革迫られる学校法人の資産運用
AOP対応は、少子化・インフレの荒波を乗り越えるための第一歩
2026年05月07日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

