サマリー
◆2017~20年の第一次トランプ米政権の政策(「トランプ1.0」)による日本企業の対米事業への影響を整理すると、輸出をはじめとする多くの事業活動が低調だった一方、対米直接投資は拡大した。日本企業全体の傾向として、関税の回避を企図した現地生産への移行が進んだとみられる。
◆「トランプ2.0」における関税賦課の対象などは「トランプ1.0」とは異なるものの、仮に関税措置が実施された場合、現地生産への移行が日本企業の関税回避策の有力な選択肢となり得る。トランプ大統領が言及してきた一律の関税措置(普遍関税)のリスクは依然として残っており、日本や第三国では事業拡大の重しになるだろう。
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