サマリー
◆11月15日公表予定の2021年7-9月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲0.9%(前期比▲0.2%)と、2四半期ぶりのマイナス成長を予想する。半導体不足等による自動車の供給制約が個人消費や輸出を下押ししたほか、東京都等を対象とする4回目の緊急事態宣言の発出なども個人消費を抑制した。
◆【内需】個人消費は、自動車販売の落ち込みにより財消費が大幅に減少したほか、幅広い地域に対する4回目の緊急事態宣言の発出(沖縄県は3回目が継続)などによりサービス消費も小幅に減少したと予想する。投資関連では、設備投資は減少、住宅投資は増加を見込む。公需は、公共投資は減少、政府消費は増加を予想する。
◆【外需】輸出入ともに前期から減少したとみられるが、輸出の減少幅が輸入の減少幅を上回ったことで、外需寄与度は3四半期連続のマイナスになる見込みだ。
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