2021年7-9月期GDP(1次速報)予測 ~前期比年率▲0.9%を予想

自動車減産の影響が個人消費や輸出を押し下げる

RSS

2021年10月29日

  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

◆11月15日公表予定の2021年7-9月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲0.9%(前期比▲0.2%)と、2四半期ぶりのマイナス成長を予想する。半導体不足等による自動車の供給制約が個人消費や輸出を下押ししたほか、東京都等を対象とする4回目の緊急事態宣言の発出なども個人消費を抑制した。

◆【内需】個人消費は、自動車販売の落ち込みにより財消費が大幅に減少したほか、幅広い地域に対する4回目の緊急事態宣言の発出(沖縄県は3回目が継続)などによりサービス消費も小幅に減少したと予想する。投資関連では、設備投資は減少、住宅投資は増加を見込む。公需は、公共投資は減少、政府消費は増加を予想する。

◆【外需】輸出入ともに前期から減少したとみられるが、輸出の減少幅が輸入の減少幅を上回ったことで、外需寄与度は3四半期連続のマイナスになる見込みだ。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。