2021年4-6月期GDP(1次速報)予測 ~前期比年率+0.6%を予想

企業部門が堅調、個人消費は3回目の宣言発出で横ばいに

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2021年07月30日

  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

◆8月16日公表予定の2021年4-6月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率+0.6%(前期比+0.2%)と、2四半期ぶりのプラス成長を予想する。輸出や設備投資が好調であった。他方、個人消費は2回目の緊急事態宣言などで落ち込んだ前期から横ばいになったと予想する。半導体不足による自動車の減産もGDPを下押しした。

◆【内需】個人消費は、3回目の宣言発出により4月はサービス消費が減少したものの、5月中旬以降は人出の回復に伴い持ち直したとみられる。財消費は自動車販売が落ち込んだことなどを背景に前期から小幅に減少したと予想する。投資関連では、設備投資と住宅投資はともに増加を見込む。公需は、公共投資は減少、政府消費は増加を予想する。

◆【外需】輸出入ともに前期から増加したとみられるが、輸入の伸びが輸出の伸びを上回ったことで、外需寄与度は2四半期連続のマイナスになる見込みだ。

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