サマリー
◆2021年6月の生産指数は前月比+6.2%と市場予想(同+5.0%)を上回り、新型コロナウイルス感染症が流行する直前の2020年1月並みの水準まで持ち直した。5月に半導体不足の影響を受けて大幅に減産した自動車工業で反動増が見られたほか、幅広い業種で前月の減産の反動増が表れた。
◆先行きの生産指数は緩やかに上昇するとみている。新型コロナウイルスワクチンの世界的な普及による経済活動の正常化の進展が幅広い業種の増産を後押しするだろう。世界的な半導体不足への対応のため、集積回路などの半導体や同製造装置の増産も見込まれる。自動車生産の挽回生産も見込まれるが、部品の主な供給源である東南アジア諸国での感染拡大や半導体不足の影響が残ることにより、緩やかな回復にとどまるだろう。製造工業生産予測調査によると、7月は前月比▲1.1%(計画のバイアスを補正した試算値(最頻値)は同▲2.2%)、8月は同+1.7%と見込まれている。
◆8月6日公表予定の6月分の景気動向指数は、先行CIが前月差+2.0ptの104.6、一致CIが同+3.6ptの95.7と予想する。この予測値に基づくと、一致CIによる基調判断は「改善」に据え置かれる。
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