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2019年5月鉱工業生産

新車投入や連休中の工場稼働により生産指数は上昇

2019年06月28日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆5月の生産指数は前月比+2.3%と2ヶ月連続で上昇し、コンセンサス(同+0.7%)を大幅に上回った。5月の輸出数量指数は、幅広い国・地域で低下していたが、日本国内での新車投入の影響もあり、生産は一時的に増加したようだ。また、10連休中に稼働した工場も多かったようであり、指数の上昇に寄与した可能性がある。

◆業種別では、自動車工業や電気・情報通信機械工業などが上昇した。品目別では普通乗用車、デスクトップ型パソコンなどが上昇に寄与した。自動車工業は一進一退の推移が続いている。国内の新車販売台数は4月、5月で増加したが、新車投入による一時的な効果である可能性や海外市場の自動車販売が鈍化していることを踏まえると、先行きには注意が必要である。電気・情報通信機械工業は、2019年1月に急低下した後、回復傾向となっている。電気機械工業が軟調な推移となる一方で、情報通信機械工業が急上昇している。情報通信機械では、スマートフォンなどが含まれる無線通信機器や、クレジットカード決済の端末などが含まれる情報端末装置が堅調である。キャッシュレス対応のための設備投資が進んでいるのかも知れない。

◆製造工業生産予測調査を見ると6月:前月比▲1.2%、7月:同+0.3%と見込まれている。また、計画のバイアスを補正した6月の生産指数は同▲1.7%(経済産業省による試算値、最頻値)と推計されており、生産の減少が予測されている。

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