サマリー
◆9月の貿易統計によると、輸出金額は前年比▲1.2%と前月(同+6.6%)からマイナス転換、一方、輸入金額は同+7.0%と前月(同+15.3%)からプラス幅が縮小した。貿易収支は1,396億円と3ヶ月ぶりの黒字となった。
◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比▲5.4%と大幅に減少した。地域別では、米国向け(同▲1.5%)、EU向け(同▲5.6%)、アジア向け(同▲2.3%)など総じて減少した。米国では、自動車の減少が大きかった。米国内の自動車販売は、9月単月では増加しているが趨勢としては軟調である。輸出の水準についても堅調であった2017年中ごろの水準を下回っている。EUでも自動車が大きく下げている。欧州の自動車販売については、9月からの新しい燃費試験の導入に伴い、8月に駆け込み需要が発生。9月には反動が出ており日本の輸出も影響を受けた可能性がある。アジアでは、鉄鋼が8月までは増加傾向となっていたものの、足下では大きく減少している。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年4月全国消費者物価
エネルギー高対策の補助縮小や食料価格高騰が物価を押し上げ
2025年05月23日
-
AI時代の日本の人的資本形成(個人編)
AI時代を生き抜くキャリア自律に向けた戦略
2025年05月22日
-
2025年3月機械受注
民需(船電除く)は事前予想に反して2カ月連続で増加
2025年05月22日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
「相互関税」による日本の実質GDPへの影響は最大で▲1.8%
日本に対する相互関税率は24%と想定外に高い水準
2025年04月03日
-
「相互関税」を受け、日米欧中の経済見通しを下方修正
2025年の実質GDP成長率見通しを0.4~0.6%pt引き下げ
2025年04月04日
-
米国による25%の自動車関税引き上げが日本経済に与える影響
日本の実質GDPを0.36%押し下げる可能性
2025年03月27日
-
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日
-
日本経済見通し:2025年3月
トランプ関税で不確実性高まる中、25年の春闘賃上げ率は前年超えへ
2025年03月24日
「相互関税」による日本の実質GDPへの影響は最大で▲1.8%
日本に対する相互関税率は24%と想定外に高い水準
2025年04月03日
「相互関税」を受け、日米欧中の経済見通しを下方修正
2025年の実質GDP成長率見通しを0.4~0.6%pt引き下げ
2025年04月04日
米国による25%の自動車関税引き上げが日本経済に与える影響
日本の実質GDPを0.36%押し下げる可能性
2025年03月27日
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日
日本経済見通し:2025年3月
トランプ関税で不確実性高まる中、25年の春闘賃上げ率は前年超えへ
2025年03月24日