サマリー
◆2017年12月の家計調査では、生鮮野菜とエネルギーの価格高騰や、前月に好調であった「家事用耐久財」の反動などで実質消費支出が前月を下回った。一方、供給側統計の商業動態統計は前月比プラスとなっており、「飲食料品小売業」や「燃料小売業」などが増加に寄与した。ただし、商業動態統計は、数量ではなく金額ベースの販売額であり、生鮮野菜やエネルギー価格高騰によって底上げされているとみられる。以上を総合的にみれば、2017年12月の実質個人消費は一旦の足踏みとなっている。
◆2017年12月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比▲2.5%と2ヶ月ぶりに減少した。また、振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)についても同▲1.2%と2ヶ月ぶりに減少している。実質消費支出は、2017年6月頃からほぼ横ばいの推移を続けていたが、足下では弱含んでいる。費目別に見ると「食料」(同▲2.1%)、「家具・家事用品」(同▲13.9%)などが全体を押し下げた一方、「教養娯楽」(同+2.3%)と「その他の消費支出」(同+1.2%)が、押し上げに寄与した。
◆2017年12月の商業動態統計を見ると、名目小売販売額は前月比+0.9%と2ヶ月連続で増加した。名目小売販売額は、2017年に入ってからは横ばい圏での推移が続いていたが、足下で急回復が見られる。業種別に見ると、「飲食料品小売業」(同+2.3%)、「燃料小売業」(同+2.7%)、「自動車小売業」(同+3.8%)が全体を押し上げた。一方、全体の押し下げ要因となったのは「機械器具小売業」(同▲2.9%)である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
消費データブック(2026/5/8号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年05月08日
-
2026年1-3月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+3.3%を予想~
設備投資は減少も、個人消費と輸出に支えられ2四半期連続のプラス
2026年04月30日
-
2026年3月鉱工業生産
無機・有機化学工業などが減産、中東緊迫化の影響が表れ始めた
2026年04月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
米国:AIブームの裏側で高まる金融リスク
ITセクターの収益懸念が揺らすプライベート・クレジット市場
2026年03月13日
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
中東情勢緊迫化が日本経済の下振れリスクに
原油価格100ドル/バレルで26年度の実質GDP成長率は▲0.2%pt
2026年03月02日
-
ガバナンス・コード改訂による取締役会等機能強化
取締役事務局の役割を列挙、保有現預金の検証、「コーポレートセクレタリー」への言及など
2026年03月11日
-
「SaaSの死」は何を意味するのか?
AIエージェントが促すSaaS業界の構造変化、経済社会・雇用への波及
2026年03月03日
米国:AIブームの裏側で高まる金融リスク
ITセクターの収益懸念が揺らすプライベート・クレジット市場
2026年03月13日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
中東情勢緊迫化が日本経済の下振れリスクに
原油価格100ドル/バレルで26年度の実質GDP成長率は▲0.2%pt
2026年03月02日
ガバナンス・コード改訂による取締役会等機能強化
取締役事務局の役割を列挙、保有現預金の検証、「コーポレートセクレタリー」への言及など
2026年03月11日
「SaaSの死」は何を意味するのか?
AIエージェントが促すSaaS業界の構造変化、経済社会・雇用への波及
2026年03月03日

