1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 日本
  5. 2017年9月消費統計

2017年9月消費統計

長雨の反動増が見られるものの、個人消費の基調は横ばい

2017年10月31日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆2017年9月の需要側統計の家計調査では、8月の長雨で抑制されていた費目への支出増を背景に実質消費支出が前月を上回った。供給側統計の商業動態統計においても、同様の理由により、「織物・衣服・身の回り品小売業」などが増加したことで前月を上回る販売となった。


◆2017年9月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比+0.4%と2ヶ月連続で増加した。また、振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)については同+0.1%と3ヶ月ぶりに増加している。しかし均してみれば、実質消費支出はほぼ横ばいとなっており、その回復には足踏みが見られる。実質消費支出の動きを費目別に見ると、10大費目中5費目が前月から増加した。費目別に見ると、「住居」(前月比+16.9%)が全体を押し上げた一方、「教養娯楽」(同▲3.6%)、「食料」(同▲0.8%)が押し下げの主因となったもようである。


◆2017年9月の商業動態統計を見ると、名目小売販売額は季節調整済み前月比+0.8%と2ヶ月ぶりに増加した。比較的大きな伸びとなったが、8月の大幅減(7月比▲1.6%)の反動も大きいとみられる。名目小売販売額は、2015年終盤から2016年頭にかけての低迷期と比較すると高い水準を維持しているが、2017年に入ってからは、均してみれば横ばい圏での推移が続いている。名目小売販売額を業種別に見ると、「織物・衣服・身の回り品小売業」(前月比+5.9%)が増加に寄与した一方、「自動車小売業」(同▲1.4%)が主要なマイナス要因となったようである。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加