サマリー
◆2015年8月の企業関連の指標は、弱さの目立つ内容であった。鉱工業生産指数は前月比▲1.2%と2ヶ月連続で低下した。輸出数量指数(大和総研による季節調整値)は前月比▲0.9%と2ヶ月連続で低下した。また、機械受注(船舶・電力を除く民需、季節調整値)は、前月比▲5.7%と3ヶ月連続で減少した。
◆2015年8月の家計関連の指標を見ると、個人消費が底入れの兆しを示した。また、労働需給はタイトな状況が続いていることが確認された。実質消費支出は前月比+2.5%と増加した。完全失業率(季節調整値)は前月から0.1%pt悪化し3.4%となった。有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02pt上昇し、1.23倍となった。
◆来月発表される統計では2015年7-9月期GDPに注目している。個人消費は8月の家計調査が上振れたこともあり、小幅のプラスに転じるとみられる。サービス輸出の急増を主因とする輸出の増加がGDPを押し上げ、これが輸入の増加を打ち消し、外需寄与はプラスに転じる見込みである。一方、これまでGDPを大きく押し上げていた在庫に関しては、在庫調整の進展に伴いマイナスに寄与する可能性が高まっている。また、設備投資についても、一致指標である資本財出荷が低調であるため前期比ベースでマイナスになる可能性が高まっている。
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