サマリー
◆2015年7月の企業関連の指標は、総じて弱い内容であった。鉱工業生産指数は前月比▲0.8%と2ヶ月ぶりに低下した。輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比▲0.9%と2ヶ月ぶりの減少となった。機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前月比▲3.6%と2ヶ月連続で減少した。
◆2015年7月の家計関連の指標を見ると、個人消費は低調な動きを示した。一方、労働需給に関しては、タイトな状況が続いていることが確認された。実質消費支出は前月比+0.6%と増加したが、6月の落ち込みに鑑みれば、消費の戻りは弱いと判断できる。完全失業率(季節調整値)は前月から0.1%pt低下し、3.3%となった。有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02pt上昇し、1.21倍となった。
◆今後発表される経済指標では足下で弱含んでいる設備投資関連指標は注目度が高い。特に、10月1日に発表される日銀短観で発表される設備投資計画に着目したい。前回調査で製造業を中心に過去の修正パターンを上回る見通しが示されたが、企業の設備投資意欲が引き続き旺盛か否かを確認したい。日銀短観などのソフトデータでは、国内設備を牽引するような結果が示されていたが、今回の調査で大きく下方修正されるのであれば、かなりネガティブであろう。また、中国を中心としたアジア経済の減速の影響で輸出や生産が低調であり、企業の設備投資意欲が減退するリスクが高まっている。先行きの設備投資計画を見通す上でも、前回の調査で先行きの改善が示された海外での製商品需給判断DIの結果を精査したい。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
出産年齢から見るChild Penalty①
就業継続の広がりと先行研究から見える課題
2026年11月06日
-
消費データブック(2026/11/5号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年11月05日
-
2026年7-9月期GDP(1次速報)予測 ~前期比年率+1.5%を予想~
個人消費は小幅減だった一方、設備投資と輸出が実質GDPを押し上げ
2026年10月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
-
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
-
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
-
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
-
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日

