積極的な社債市場活用を、適切なコベナンツ付与を

日本エスコンの起債に思うこと

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  • 大橋 俊安

サマリー

◆日本エスコンが7月12日、第1回無担保社債を条件決定(5年債74億円、利率1.488%)している。

◆今般の起債は、1)かつてのデフォルト銘柄の復活起債であること、そして、2)チェンジオブコントロール条項(CoC条項)付き社債管理補助者設置債であることから、単なる一銘柄の起債に留まらず、日本の社債市場にとって意味のある起債である。

◆同社の起債を見て、積極的に社債市場を活用する上場企業が増えることを期待したい。

◆CoC条項付き、且つ社債管理補助者を設置した社債の発行を契機として、適切なコベナンツ付与と社債管理の改善が既存の社債発行体も含めて広がることを期待したい。

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