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ヒトの“ つなぐ力” で次世代銀行ビジネスモデルは花開く

『大和総研調査季報』 2020 年新春号(Vol.37)掲載

金融調査部 主席研究員 内野 逸勢

サマリー

2020年(2020年代)は次世代銀行ビジネスモデルの行方に目が離せないのではないか。銀行の次世代モデルとは、銀行業のデジタライゼーションが究極的に進展する“ かたち” と捉えると、「銀行業×デジタル・プラットフォーマー」のビジネスモデルとなろう。
この“ デジタル・プラットフォーマー” は“ つなぐ” と“ 情報” に着目した二つのビジネスモデルで成り立っており、両方の相乗効果によりプラットフォームは巨大化していった。“ つなぐ” は、あらゆる場所からオンライン上でアクセスする消費者の多種多様なニーズと、様々な財・サービスの供給者とをつなぐ「マッチングエコノミー」「シェアリングエコノミー」と呼ばれるものである。ここに、利便性の高いモバイル決済を活用することで、“ 情報” に着目した「決済+」というビジネスモデルが発展しているが、収益の先行きは不透明である。既存の銀行も同様に決済を中心に、“ つなぐ”(=金融仲介機能)と“ 情報”(=情報生産機能)との相乗効果により巨大化していったが、その巨大化していった好循環が悪循環に変化し、収益の持続可能性が懸念されている。
これらを踏まえると、次世代銀行モデルの成功の鍵は、デジタルへの依存を高めるだけでなく、デジタルとリアルを丁寧に融合した上での販売力の強化であろう。

大和総研調査季報 2020年10月秋季号Vol.40

大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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