2023年12月28日
サマリー
◆2024年の株主総会シーズンに向けたISSとグラスルイスの議決権行使助言方針改定が公表された。
◆ISSは、コロナ禍によって適用を一時的に停止していたROE基準の適用再開を決めた。また、買収防衛策について判断基準を一部厳格にしたが、ISSは買収防衛策関連の議案には、既にほとんど全て反対投票を推奨しているので、今回の改定の影響はほぼないだろう。
◆グラスルイスは、女性役員不在の場合の賛否判断の基準に関連して設けていた例外規定の適用停止や、気候変動に関する情報開示の状況を考慮する基準の適用対象を拡大する等の改定を行う。また、2025年以降向けの改定についても公表した。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
ISSが2024年助言方針改定で意見募集追加
買収防衛策関連議案の検討に際し形式基準を厳格化するが影響は軽微
2023年11月24日
-
グラスルイスの2024年議決権行使助言方針改定動向
全ての上場会社に気候変動対策開示を求める意見が投資家の間で強い
2023年11月15日
-
ISSの2024年議決権行使助言方針改定動向
ROE基準の適用再開やESG関連議案の賛否基準について意見募集
2023年11月06日
同じカテゴリの最新レポート
-
ISSが2026年以降の助言基準を公表
多様性基準の引き上げ、支配株主がいる会社に過半数の社外取締役を求める助言基準案について意見募集中
2025年11月06日
-
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日
-
誰が暗号資産(仮想通貨)を保有しているのか
~暗号資産関連サービス提供に向けた投資家保護・マーケティングへの示唆~『大和総研調査季報』2025年秋季号(Vol.60)掲載
2025年10月24日

