サマリー
◆自助による資産形成の重要性が高まっているが、国民全体での資産形成制度の利用は限定的であり、特に女性はその傾向が強い。理由としては、金融教育を受けた経験が女性は少ないことが影響していると考えられる。だが、潜在的に女性は知識の習得に対する関心が高いとみられる。金融教育の充実により金融や制度への理解が社会全体に広がれば、資産形成を検討する女性が増えるのではないか。
◆女性が参加しやすい金融教育機会を充実させていく必要があるが、女性の雇用が拡大していることを踏まえると、勤務先での確定拠出年金(DC)への加入を通じた投資教育の普及が有効と考えられる。企業型DCの導入や加入者のすそ野拡大、iDeCo(個人型DC)の職域利用を企業に促す必要がある。
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