サマリー
◆上場企業の財務データを集計して、「設備投資等」「有価証券投資」「従業員還元」「株主還元」の4つについて企業の資源配分の状況を観察すると、企業はいずれの項目でも資金投入を増加させているが、「株主還元」に最も力を入れている。
◆官民を挙げて成長と企業価値向上に取り組んでいる現状に鑑みると、「株主還元」が伸びている現状は、家計が資産形成を進めるタイミングとして好ましいと考えられる。経済成長や「貯蓄から資産形成へ」という官民の積極的な姿勢が強まることはあっても弱まることはないとみられる現在は、家計が資産形成を進める好機だろう。
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