華僑・華人と最近の投資移民ブーム
2012年05月09日
1.伝統移民の歩み:
2.第3回移民ブームと新華僑華人:
- 高学歴者が多数
- 目的が留学-技術移民にしても、投資移民にしても、単純労働者が中心であった伝統移民と異なり、新華僑華人では高学歴者が移民の多数を占めており、構成者として社会エリートと富裕層が少なくない。そのため、移住国における活躍分野は老華僑華人の活動範囲より遥かに広がっている。
- 社会公共事業への参画意欲が強い
- 新華僑華人は地域への溶け込みが早く、老華僑華人のような「固まり生活圏」を好まない。その影響で彼らによるチャイニーズタウンは見当たらない(例:シリコンバレー)。彼らは「客居」意識より、地元に根ざした市民意識が高くて、政治、経済によるあらゆる手段で地方公共事業に参画しようとするスタンスである。
- 移民目的が明確
- 新華僑華人にとって海外移民は結果論ではなく、最初から明確な希望と目的をもつ人が多い。その移民の理由に関するアンケート調査結果では下記のようなポイントを示された。
ア.よりすみ易い社会・自然環境が欲しい
イ.充実した福祉厚生制度を重視
ウ.子供に適性のある教育環境が必要
エ.新たな事業発展チャンスを探す
上記のような思惑で新華僑華人は家族ぐるみでの移民のケースが従来と比べて断然高い。
- 新華僑華人にとって海外移民は結果論ではなく、最初から明確な希望と目的をもつ人が多い。その移民の理由に関するアンケート調査結果では下記のようなポイントを示された。

3.急増した投資移民の行方

(※2)「華僑華人研究報告(2011)」
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