SEC、気候関連情報開示の規則案を公表

SEC登録企業の気候関連リスク、温室効果ガス排出量開示義務化へ

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サマリー

◆2022年3月21日、米国証券取引委員会(SEC)はSEC登録企業(米国企業および米国外企業)に対し、年次報告書などにおいて、気候関連情報の開示を強化・標準化する規則案を公表し、パブリック・コメント(意見募集)を開始した。

◆規則案では、登録企業は、事業や連結財務諸表に重要な影響を与える可能性が高い気候関連リスクに関する情報、投資家がそれらのリスクを評価するのに役立つ温室効果ガス排出量指標を含む、特定の気候関連情報について、開示が求められている。

◆規則案に対しては、共和党議員のみならず民主党中道派議員からも反対の声が上がっている。規則案は最終的にSECで可決されると考えられるが、現状案のまま可決されるかどうかは、今後提出されるコメント次第であり、その動向が注目される。

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