米国、金融資産の評価方法案を変更

時価評価の範囲をIFRSよりも縮小か

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2011年02月15日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆米国のFASB(財務会計基準審議会)は、金融資産の分類と測定(評価方法)について新しい案を検討している。

◆FASBが2010年5月に公表した金融商品・デリバティブの会計基準改正の公開草案では、金融資産は時価評価し、時価の変動を当期損益に計上する(FV-NI)か、OCI(「その他の包括利益」)に計上(FV-OCI)することとしていた。

◆しかし、現在検討している案ではFV-NI、FV-OCIの他に、償却原価で評価する分類も設ける他、FV-OCIに分類される金融資産の内容も、公開草案からは変更されている。

◆2010年5月の公開草案では、国際会計基準IFRS9号よりもFV-NIに分類される範囲が広く、時価評価を幅広く導入していた。しかし、現在検討されている案では、FV-NIの範囲は、IFRS9号よりも狭くなっている。

◆FASBは、2011年第2Qに新しい会計基準を公表する予定である。

本レポートは、サマリーのみの掲載とさせて頂きます。

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