FASBの保険契約に関する予備的見解の概要

マージンの概念や有配当性の会計処理などにおいてIASB との差異が見られる

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2010年12月10日

  • 菅谷 幸一

サマリー

◆2010年9月17日、米国財務会計基準審議会(FASB)は、ディスカッション・ペーパー(DP)「保険契約に関する予備的見解」を公表した。当該DPは、国際会計基準審議会(IASB)との共同プロジェクトとの成果として公表されている。両審議会は、多くの点で合意に達しているが、いくつかの相違点も見られることから、今後の議論の行方が注目される。現在、両審議会の保険契約に関する円卓会議が、12月9日(東京)、16日(ロンドン)、20日(ノーウォーク)の日程で行われている。

◆両審議会は、ビルディング・ブロック・アプローチ1に基づき、保険契約を評価することに同意している。しかし、IASBが分離された2つのマージン(リスク調整及び残余マージン)を提案するのに対し、FASBはそれらを合わせた単一のマージン(複合マージン)を用いることを暫定的に決定している。また、裁量権のある有配当性を含む金融商品を適用範囲に含めるかについても、両審議会では結論が異なっている。


本レポートは、サマリーのみの掲載とさせて頂きます。

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