IASB、新しい保険会計を提案

保険契約は履行キャッシュ・フローの現在価値と残余マージンにより評価

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2010年09月22日

  • 菅谷 幸一

サマリー

◆2010年7月30日、国際会計基準審議会(IASB)は、保険会社の新しい保険会計の国際会計報告基準(IFRS)案(公開草案)を公表した。公開草案に対するパブリック・コメントの募集期限は、同年11月30日までとなっており、本格的な議論はその後再開される見通しである。最終基準の公表は2011年第2四半期を予定している。

◆公開草案では、保険契約の評価方法が見直されており、すべての保険契約について、「ビルディング・ブロック・アプローチ」に基づき、契約の履行により発生するキャッシュ・フローの現在価値及び残余マージンをもって評価することと提案されている。また、裁量権のある有配当性を含む金融商品についても、IFRS(公開草案)の適用範囲に含めている。

◆当該公開草案は、米国財務会計基準審議会(FASB)との共同プロジェクトの成果として公表されている。両者は、多くの点で合意に達しているが、マージンの概念や有配当性に関する会計処理など、いくつかの相違点が見られる。FASBは、今回のIASBの提案やFASBの暫定的な結論、及び現行米国会計基準との比較を含めたディスカッション・ペーパーを2010年第3四半期に公表するとしている。

本レポートは、サマリーのみの掲載とさせて頂きます。

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