サマリー
◆IASB(国際会計基準審議会)は、2009年7月14日に金融商品の分類・評価の見直しの公開草案を公表した。公開草案の概要は、下記のとおりである。
・金融商品は時価(「公正価値」のことをいう。以下同じ)か、償却原価のいずれかで評価する。
・(売買の予定のない)貸付・借入等は償却原価で評価する。
・債券については、契約上の利子・償還金等を回収する目的で運用する部門(ビジネス・モデル)で保有する債券は償却原価で評価する。それ以外は時価評価し、時価の変動を損益に計上する。
・株式のうち、持ち合い株式や政策投資株式など、売買目的以外の株式は企業の指定により時価の変動を「その他の包括利益」に計上することができる。ただし、その場合、売却損益や配当の当期損益への計上は認められない(資本内での留保利益への振替は可能の模様)。減損も当期の損失として計上しない。売却を予定しているいわゆる純投資の株式は、基本的に、時価の変動を損益に計上することになろう。
・償却原価で評価する分類と時価で評価する分類間の保有目的変更は認めない。
・複合金融商品(原契約が金融商品の場合)の区分経理は廃止する。
・SIVやCDO等の証券化商品のシニア以外のトランシェは、時価評価となる。
◆IASB(国際会計基準審議会)は、公開草案に対するコメントを9月14日まで集め、年内に基準を確定させる予定である。
・金融商品は時価(「公正価値」のことをいう。以下同じ)か、償却原価のいずれかで評価する。
・(売買の予定のない)貸付・借入等は償却原価で評価する。
・債券については、契約上の利子・償還金等を回収する目的で運用する部門(ビジネス・モデル)で保有する債券は償却原価で評価する。それ以外は時価評価し、時価の変動を損益に計上する。
・株式のうち、持ち合い株式や政策投資株式など、売買目的以外の株式は企業の指定により時価の変動を「その他の包括利益」に計上することができる。ただし、その場合、売却損益や配当の当期損益への計上は認められない(資本内での留保利益への振替は可能の模様)。減損も当期の損失として計上しない。売却を予定しているいわゆる純投資の株式は、基本的に、時価の変動を損益に計上することになろう。
・償却原価で評価する分類と時価で評価する分類間の保有目的変更は認めない。
・複合金融商品(原契約が金融商品の場合)の区分経理は廃止する。
・SIVやCDO等の証券化商品のシニア以外のトランシェは、時価評価となる。
◆IASB(国際会計基準審議会)は、公開草案に対するコメントを9月14日まで集め、年内に基準を確定させる予定である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
EUサステナ開示規制順守は米国法違反?
米国産業団体は米政府にEU規制の域外適用撤廃の交渉を求める
2025年11月19日
-
トランプ大統領「四半期開示は廃止」
第1次政権で頓挫した四半期開示の廃止を再び提案
2025年09月25日
-
のれんに関してASBJが意見聴取を実施する
のれんの非償却の導入・償却費計上区分の変更が提案された
2025年08月06日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

