上場企業の監査法人の登録制導入

監査の品質が低い監査法人は除名

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2006年04月07日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2006年4月6日、日本公認会計士協会は、カネボウやライブドアの粉飾決算への公認会計士の関与に対する批判を受けて「公認会計士監査の信頼性回復に向けて‐協会の自主規制機能の一層の強化‐」を公表した。その概要は次のとおりである。

(1)上場企業の監査を行う会計士事務所・監査法人には、協会への登録を義務付け、一定水準の監査の品質を維持できない事務所に対しては、登録名簿から除名を含む処分を行う。

(2)包括的な倫理規則の整備と強化を図る。

(3)2006年3月期の監査において、投資事業組合等に対する深度のある監査を実施し実態を把握するよう要請する。それとともに、実務指針を整備する。

◆(1)、(2)の規則改正は、2006年秋のJICPA臨時総会で行い、(1)の登録制は2007年度から導入する予定である。

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