ヘッジ会計、見直しか?

ASBJが貸借対照表項目の見直しを検討

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2005年02月28日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆ ASBJ(企業会計基準委員会)は、2005年2月28日から、「貸借対照表表示検討専門委員会」で貸借対照表の貸方科目の表示方法の見直しについての検討を開始する。夏頃まで成果を出す予定である。

◆ 具体的には「新株予約権」、「少数株主持分」、「繰延ヘッジ損益」を「負債」、「資本」、そのどちらでもない「中間区分」のいずれに計上するかが問題となる。

◆ 繰延ヘッジ損益は、現在は資産・負債に計上されているが、かねてから資産・負債としての定義を満たしていないとの指摘もあった。仮に計上区分が変わった場合は、ヘッジ会計の実務に多大な影響を与えるものと思われる。

◆ 以下では、「繰延ヘッジ損益」が「資本」に計上された場合を中心にその影響を解説する。

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