サマリー
◆2015年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率▲1.6%(前期比▲0.4%)と、おおむね市場コンセンサス(前期比年率▲1.8%、前期比▲0.5%)通りの結果になった。実質GDPのマイナス成長は3四半期ぶりのことである。輸出や個人消費が弱い結果になったことや実質GDP成長率のマイナス幅などを踏まえると、これまで緩やかに持ち直してきた日本経済は足踏みし、踊り場局面入りした可能性が高い。
◆2015年4-6月期の結果を需要項目別に見ると、個人消費は前期比▲0.8%と4四半期ぶりの減少となった。個人消費の内訳を見ると、財・サービスが全てマイナスになるなど消費の弱さが示された。設備投資は前期比▲0.1%と小幅ながらも3四半期ぶりの減少となり、これまでの増勢が一服した格好だ。輸出は前期比▲4.4%と6四半期ぶりの減少となった。米国とアジア向け輸出の減少が押し下げに寄与したとみられる。
◆当社の基本シナリオとして、先行きの日本経済は大きく腰折れせずに徐々に持ち直すと予想している。実質GDPは、個人消費と輸出が増加に転じ、均してみると設備投資も緩やかな持ち直しの動きが継続することで、2015年7-9月期にプラス成長に戻ると見込む。ただし、実質GDPの下振れリスクとして、今後の在庫調整の動向に注意する必要があろう。輸出についても、企業収益の鈍化などを受けて米国の設備投資に下振れリスクが残っていること、中国の景気減速になかなか歯止めが掛からないこと、などは引き続き要注意である。
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