2012年11月06日
サマリー
◆バブル崩壊後、日本経済は成長が滞り、「失われた20年」と評されることも多い。その中でも、資本市場の停滞は目を覆うばかりである。資本市場の活性化の必要性については、幾度となく問題意識が提起されたにもかかわらず、いまだ抜本的な解決策は見つけ出せていない。
◆今回、大和総研金融調査部では、資本市場における「失われた20年」を振り返り、停滞要因の整理を試みた。本質的な問題点を洗い出し、今後、実効性のある活性化策を議論する際の土台とすることが目的である。
◆第4章は、まとめとして、資本市場が停滞から抜け出す突破口について考える。まずは、市場参加者が、「資本市場活性化が必要」との共通認識を持つことから始めなくてはならない。各主体のベクトルを合わせなければ、活性化への道のりは遠い。
◆主体別に考えたとき、金融仲介機関の役割が最も重要である。まずは市場の信頼回復を前提として、積極的な情報仲介機能を果たす必要がある。さらに、健全なリスク・リターン構造の確立を目指すことが必要である。
◆そして、資金の取り手の行動も問われるだろう。企業部門にはキャッシュが積み上がっており、成長のための投資の活発化、もしくは配当等による効率的な活用を目指すべきである。一方、国の施策に求められる視点として、[1]自律的な活性化を目指すのは難しく、積極的な働きかけが必要な段階であること、[2]民間活力や市場原理の活用をもっと考えるべき、などが挙げられる。
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