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米金融緩和政策のマネーフロー分析

効果は米家計が投信を購入した資金フローと市場参加者のマインド変化経由

金融調査部 主任研究員 土屋 貴裕

サマリー

◆2011年6月で米QE2が終了した。資金供給の量的な拡大ペースや中身(質)を比較すると、QE1ほど積極的な資金供給ではない。QE2実施期間中、米市場では、株価上昇、長期金利上昇、ドル安、コモディティ高となった。

◆QE2の効果があるとすれば、ポートフォリオ・リバランス効果とマインド面への働きかけ、の2点となろう。ポートフォリオ・リバランス効果は、直接的には観測されず、間接的に米家計の投信購入によって生じたと見られる。

◆マネーフロー面の直接的な変化は限定的だが、期待インフレ率の上昇が実質短期金利を低下させ、株価等、リスク性資産価格の上昇を通じた資産効果等が、評価すべき効果だろう。

◆インフレ期待が高まった背景は、「市場との対話」が成功したことが考えられる。マーケットを通じた影響は、株価上昇による資産効果のほか、社債、CP発行増加等の資金フローをもたらした可能性がある。市場参加者のマインド改善は、たまたま成功したに過ぎないのかもしれない。

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