PM2.5 とは、大気中に浮遊する粒子状物質のうち粒径2.5µm(マイクロメートル、100万分の1メートル) 以下の特に粒径の小さい微小粒子状物質をいう。呼吸器の奥深くまで入り込みやすいことなどから、人体への健康被害をもたらす恐れが強いといわれている。
毛髪の直径は、およそ70µmであり、花粉は10µm程度だ。粒径が小さくなると、気道の奥部まで達し、心臓血管系や呼吸器系の疾患を引き起こす原因になると考えられている。
PM2.5の発生源は、石炭や重油などが燃焼する際に最初から粒子として発生し直接大気中へ排出される一次生成粒子、大気中においてNOxやSOxなどの反応によりガスから生成される二次生成粒子の人工発生源由来のものに加え、砂塵等から生じる自然由来の粒子もある。日本国内で人工発生源由来の粒子の発生が少ないと考えられる地点のPM2.5測定値を見ると6~12µg/㎥であり(※1)、自然由来の粒子もある程度の濃度で存在している。
日本におけるPM 2.5の環境基準は、2009 年9月に策定され(※2)、1年平均値が15µg/㎥以下であり、かつ、1日平均値が35µg/㎥以下であること、とされている。 2010年度の測定結果では、有効測定局46局中、環境基準達成局は、12局であった。非達成局は、西日本と首都圏に集中している(※3)。
在北京米国大使館によると、中国北京市のPM2.5濃度は高く、深刻な汚染状態にある(※4)。日本の大気質は、アジア大陸からのオゾンや微小粒子状物質、酸性ガスなどによる越境汚染の影響を強く受けていると考えられている(※5)ことから、日本の環境への影響も懸念される。
(※1)「微小粒子状物質(PM2.5)について」
(※2)「微小粒子状物質に係る環境基準について」(告示)について(お知らせ)
(※3)環境基準達成状況(図)
(※4)U.S Embassy Beijing Air Quality Monitor
(※5)国立環境研究所「越境大気汚染~広域的な光化学オゾン汚染の現状と要因」
(2013年1月30日掲載)
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