排出量取引マーケットレポート 2012.9.14

豪州の炭素価格制度が欧州連合の排出量取引制度と連携で合意

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2012年09月14日

  • 大澤 秀一

サマリー

マーケットサマリー(2012/8/10~2012/9/13)
欧州経済の下支えへの期待からEUAは一時8ユーロに上昇するも、CERは2ユーロを割り込んで最安値を記録

関連トピック

豪州の炭素価格制度が欧州連合(EU)の排出量取引制度と連携することで合意
今年7月からスタートしたばかりの豪州の炭素価格制度が、2015年7月からEUの排出量取引制度と連携することで合意した。当初はEUにおける取引制度で購入した排出量を国内で活用できるようにし、2018年7月までにはEUと双方向に連携する内容になっている。世界をリードしているEUの制度と共通化を図り、多くの市場参加者との取引を通して排出量の削減を効果的に達成する狙いだ。
米国では二酸化炭素排出量の削減とGDPの増加が両立
米エネルギー情報局(EIA)の発表によれば、2011年の二酸化炭素排出量は2010年比2.4%、2005年比9%削減されている。コペンハーゲンの国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)で提出した2005年比17%程度の削減目標の半分以上を達成する結果となった。景気後退を伴った2009年の削減と異なるのは、2011年は1.8%のGDP成長率を背景としていることである。

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